第2次世界大戦でわが国と同じ枢軸国側に属したイタリア
(
そのイタリアが戦後、定めた憲法には、以下のような規定がある。
「祖国の防衛は市民の神聖な義務である」(52条)。
注意すべきは、これは政府が一方的に国民に押し付けた
“義務”
現在のイタリア共和国憲法の制定過程を見れば明らか。
1946年6月2日の政体問題
(君主制を維持するか、
国民投票と共に行われた制憲議会選挙の結果を踏まえ、
そこにはイタリア国民の意志が明確に反映されている。
わが国の憲法にも同様の規定を追加することに意味はあるか。
勿論、大きな意味を持つ
(言う迄もなく、
何故なら、
なるからだ。
何しろ国会で衆参両院の3分の2以上、
その為には、国防に対する国民の意識が、
これまでのように、
憲法にこう書き込めば、
と考えるのは、
国民がしゃんとしない限り、
逆に、こんな規定が出来たら、
憲法をただ上から“与えられる”ものと考える、
自ら身を挺して、
考える日本人が、何人いるか。
先ず皆無だろう。
それなのに、あらゆる犠牲を引き受けて、
どこかに存在すると思うのか。
日本を守るのは日本人しかいない。
当たり前の話だ。